LEANIN TOKYOさんが2020年11月7日、2週間後の「国際男性デー」に先駆けたイベント「国際男性デー記念イベント 夫婦共働き時代におけるパートナーとの新たなライフデザイン」をオンライン開催されていたので、視聴させていただきました。
ゲストは、XTalentを設立され、共働き2児の父でもある上原さん。以前からtwitterでのコメントを拝見して共感することが多かったので、お話を伺えてよかったです。
名もなき家事をどうするか
印象に残ったのは、「名もなき家事」と「ジェンダーギャップ」の話。
家事育児分担で、男性が「名もなき家事」に気がつかない、どこまで言っていいのかという話はあるあるですが、
「可視化がすごく大事」というコメントには、本当に同意。
家事に名前を付けて、共通タスクにすることでしか(やる・やらないも含めて)、解決できない気がしています。
↓可視化の一例として、当日シェアされたAERAの「家事育児100タスク表」
https://publications.asahi.com/aera/pdf/160530/tomobataraki.pdf
「私はこれだけやってる、あなたはやってない」と一方を責めるような形になってしまっても、しょうがないんだと思いました。
だって実際にやってないんだから。
でも、名もなき家事に名前を付けたのにやってない、イコール悪とせず、
やはり、どういう時間の使い方をしたいのか、仕事はどういう状況か(家事に対応できる状態かどうか)、多角的に考えて、
家事をやる・やらない、外注する、いつまで手を抜く、子供を戦力化する、など対策を共通認識にしていくことが、一番大事なのではないでしょうか。
ジェンダーバイアスへの取り組み方
家事育児は本来女性がやるべき仕事、と無意識的に思っていると、
女性側もどこまで夫に頼っていいのか、お願いしていいものか、悩んだり躊躇することが多いものですが
上原さんのコメントでいいなあと思ったのが
「何をして欲しい?と聞いても出てこない。相手はそもそも、自分がやるべきなのにと思っているから。こうしようと提案したり、こうするねと言って勝手にやっちゃう。ある意味、仕事を奪うというスタンスでやりました」という話。
これは救われる女性が多そう。
で、どうしたらこんな風に“主体性を持って”動いてくれるのかというテーマについても、
- 当事者意識を醸成する
- 期待を超える行動をとるよう動機付けする
といった、さながら職場のような解決策が飛び出しました。膝を打つ思いです!
「期待役割の持たせ方」なるほどなるほど。
これは家事育児分担だけではなく、子供の教育にも使えそうな視点です。
家事育児というか家庭運営に当事者意識を持ってもらうということがキモになるのだと思いますが、
そのためには、「私はどういうキャリアを歩みたい」「私は人としてこういう生活をしたい」「理想に近づくためには、これくらい時間が必要だが、現状はこれだけ乖離して困っている」という自己開示が必要だよなぁと改めて思いました。お互いにね。
結局は、圧倒的に自己理解をできているか、刻々と変わりゆく世界や周辺環境に対して「自分はどうありたいか」をチューニングしていけるかかが、とても大事だなと。
インプットの方法を変える
家事育児分担の話以外にも、子育て中は「インプットの時間がほぼとれない」という話もあって、
これは私も日々の悩みでもあるため、ちょっと安心しました。
上原さんでも、「読もうと思って買った本を1ヶ月読めない」「子供と一緒に寝て、朝早起きしてやろうと思っても起きれない」とかよくあることなんだ〜と。
有名な本だったら、解説してくれてる動画とかYouTubeにいっぱいあるから、それ見て済ませる!というライフハックは、真似しようと思いました。
このような共働きのお悩み系イベントは、本当に久しぶりに参加しましたが、
同じ子育て世代の皆さんがどのようなことを感じたり、悩んだりしておられるのか、どのように乗り越えているのかを知ることで
自分自身も「ああ、これ、確かに困ってる!」ということに気が付けたり、全く気がついていなかったライフハックをインプットできたりして、
とても有意義な時間でした。
↓この本もイベントで紹介されてて、気になったのでメモ。