【体験談】職業訓練に、子どもを保育園に預けてワーママが通う3つのポイント

育児と仕事の両立で日々多忙なワーキングマザーにとって、キャリアチェンジはすごく不安。私もキャリアコンサルタント資格取得後、プログラミングを学ぶため職業訓練校を検討したことがあります。今回は「子どもを保育園に預けながら、職業訓練校に通って転職を目指す」をテーマに、私の実体験も交えながらポイントを解説します。(初回掲載日:2017年10月6日)

自宅-保育園-職場のトライアングルを、分刻みで、ときには秒刻みで、ジェットコースターを駆け抜けるような毎日を送っているワーキングマザー。

「職場を変えたい、仕事を辞めたい」と思っても、落ち着いて転職活動するための時間を捻出することすら、難しい・・・。

また、残業なしや時短という希望のため、応募の選択肢が狭まることもまた事実。自分に合った求人が見つからず、転職自体が現実的ではないケースも少なくありません。

そんなとき、計画的にキャリアアップを図る手段として、職業訓練校に通うのはどうでしょうか。

職業訓練校とは

職業訓練校とは、求職中にこれまでの経験に加え、新たな知識や技術を身につけることで、再就職に役立てるためのもの。東京では、都立職業能力開発センター や、民間教育機関での職業訓練 などがあり、ハローワークが窓口になっています。

職業訓練校には、保育園をやめなくても、通えるの?

実は私も、子連れ転職を検討していたとき、退職してしばらくは、職業訓練校に通いたいなと考えました。これからはプログラミングの知識が無いと、とこれまでの文系職に加えて、新たなスキルを身につけたいと思ったのです。

会社を辞める前に、ハローワークや区の保育園係に行って情報収集し、職業訓練校の見学、受講申込も行って合格通知も受け取りました。あとは入学するだけというところまで準備をしました。

職業訓練校の合格通知を頂く直前に、ぜひやりたいと思えて雇用条件も納得のいく転職先が決まってしまったので、通学こそしませんでしたが、転職も独立もしていなかったら、システム開発科の6ヶ月コースに通っていたはずです。

今回は、「ワーキングママが子どもに保育園をやめさせずに預けたまま、職業訓練校に通って転職を目指す」ために調べたことを、紹介したいと思います。

ちなみに、一足飛びに職業訓練校を目指すのも、ハードルが高いもの。当方では、転職前の自己分析や、強みを探すことなどを目的とした、キャリア相談も行なっています。

「個別キャリア相談プラン」では、オンラインも対応可なので、ランチタイムやお子様を寝かしつけた後などでも、ご自身のキャリアの棚卸しを行うことができますよ♪

自分の強みは、「好き」かつ「得意」から掘り下げて探そう。

話を戻しましょう。「ワーキングママが子どもに保育園をやめさせずに預けたまま、職業訓練校に通って転職を目指す」ための、ポイントをご紹介します。

ポイント1. 保育園継続の要件を確認する

私の子どもが通う都内の認可保育園には、こんな規則がありました。

「退職して3ヶ月以内に就労しなければ退園しなければならない」

就職でも独立起業でも構わないけれど、とにかく前職を辞めて3ヶ月以内に働き始めることが、保育園を継続するための必須要件とのこと。

また、3ヶ月以内に働き始めたことを証明ができる書類を提出しなければなりません。(就職した場合は就労証明書、独立起業した場合は開業3ヶ月後から3ヶ月間の収入証明を提出する必要がある、と説明を受けました。)

つまり、ワーキングママが子どもの保育園を継続したままで職業訓練校に通う場合は、この「3ヶ月の猶予期間」をどう使うか、が非常に重要になるということです。

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おすすめは、退職してすぐに職業訓練校に通い始めることができるよう、会社を辞める前に準備をしておくこと。そうすれば、職業訓練校を修了してから次の職場を決めて働き始めるまで、「3ヶ月間の猶予期間」をフルで使うことができるからです。

というのも、職業訓練校への通学期間は、「無職」ではなく「在学中」とみなされます。学校への通学も、自宅で保育をできない理由として認められているので、在学証明書を提出すれば保育園はやめなくても職業訓練校へ通えます。

ケース1. 退職日の翌日から職業訓練校に通う

例えば9月末で退職して10月1日から無職となった場合。12月31日までに働き始めることが必要になります。しかし、10月1日から職業訓練校に通うのであれば、訓練校修了日から3ヶ月以内に働き始めればOKとなり、その期間を転職活動に充てられます。

もし10月1日から3ヶ月のコースを受講したなら、12月に職業訓練校を修了。1月〜3月という、求人が出やすい時期に転職活動を行えるのは魅力的です。

職業訓練校に通学している期間も、転職活動(書類応募や面接)は可能です。学びながら選考を進めておくのも一手ですね。

退職日の翌日から職業訓練校に通うことができれば、ベストだと思います。

ケース2. 退職日から1ヶ月後に職業訓練校に通い始める場合

例えば9月末で退職、10月の1ヶ月間は求職中で11月1日から職業訓練校に通う場合は、訓練校修了日から2ヶ月以内に転職活動をして内定をもらい、新しい会社で働き始めなければならないことになります。(あ、起業でもOKですが。)

応募・書類選考・面接を経て内定をいただき、雇用契約書を締結して初出勤日を迎えるまで、2ヶ月しかないのはちょっとタイトかもしれません。

現職退職から通学開始まで期間があいてしまう場合には、在学中の転職活動に力を入れるべきでしょう。

ケース3. 退職日から3ヶ月後が土日祝の場合

例えば10月1日から無職となった場合は12月31日までに働き始めるか、職業訓練校に通い始めていなければならないことになりますが、訓練校の開講日はたいていの場合、月初の平日のようです。

仮に1月4日開講の職業訓練校に通学する場合や、12月中に内定は出たものの入社日が年明けになってしまう場合には、ルール上は3ヶ月以内に働き始めていないことになるため、自治体によっては保育園を継続できない可能性があるので、注意が必要です。

私が住んでいる区の入園係に問い合わせたところ、こういったケースはあまり想定していないようでした。

最初は、3ヶ月経過しても就労できていない場合は規則上、退園となるとの説明を受けました。納得行かなかったので交渉してみると、「土日祝による数日の誤差や商習慣上仕方がない場合には、個別に念書などを取り交わして対応する」との回答をいただくことができました。

土日祝を挟んで会社がお休みなのであれば、就業開始日が数日ずれ込んでしまっても、仕方がないですよね。。

ちなみに交渉する場合は、できるだけ感情的にならず、一人目の担当の方に聞いても話が通じない場合は上の方に説明を求めたい旨をお伝えして、粘ってみてください!(私は二人目の担当の方と話して、上記の「想定外で明確な規則がない」という回答を引き出しました。)

ポイント2. 職業訓練校の見学日(説明会)、申込期限、開講日を確認する

前述の通り、できれば退職した翌日から職業訓練校へ通えるよう、会社を辞める前に職業訓練校への申込を済ませておくのがベストです。

2つ目のポイントは、職業訓練校の申し込みは(東京都では)「書類選考のみ」だということ。定員以上の申込が合った場合は必然的に、学校見学や説明会へ実際に行った方が優先して合格するとのこと。(ハローワークの担当の方がおっしゃるのだから本当なのでしょう。)

忙しいワーキングママ(や、パパ)は、学校見学や説明会の日程をまず抑えておきましょう

私が調べていたとき、ほとんどの説明会日程は、1講座あたり2日しかなく、平日の昼間でした。通学したい講座を絞り、狙いを定めて計画的に有給や半休を使わざるを得ないと思われます。

さらに盲点だったのが、職業訓練校に申し込むためには、ハローワークでキャリア相談を受けなければならなかったこと。(東京都では、ハローワークでのキャリア相談を受けることが職業訓練校申込時の必須要件でした。

つまり、ハローワークでのキャリア相談と、職業訓練校の説明会参加と、少なくとも2回は半休を取らなきゃならない計算です。

私のおすすめは、早朝ハローワークでキャリア相談を受けて、その足で午後、お目当ての講座の説明会に行く。これなら1日の有給で済みます。ハローワークは朝一なら並んでも数人ですみましたが、午後は激混みで10人待ちの日もありましたので、早朝がおすすめです!

職業訓練校への申込のため、さらに別日に午前半休を確保

キャリア相談と説明会、同じ日に申込まで済ませられたらベストですよね。しかし残念ながら申込受付期間は、学校見学や説明会の時期のあと、ずらして設定されていることが多いようです。

仕方がないので、これは別日程で再度ハローワークを訪れることになるでしょう。おすすめは、やはり朝イチに行くこと。また、返信用の封筒と切手など、意外と用意するものも多いので、前日までに準備は終わらせておきましょう。

開講日までに退職を

もう一つチェックしておきたいのは、開講日です。職業訓練校の申込自体は、在職中でもできるのですが、通学する日までに「無職」になっていないと通学が認められないのです。

厳密にいうと、無職になり、ハローワークでの離職手続きも済ませて、「求職中」になることが通学の要件となります。ここを見据えて、退職交渉を進めることになります。

ほとんどの会社では「退職の1ヶ月前までに申し出る」ことが雇用契約や就業規則で定められています。退職交渉と職業訓練校の調査や見学を並行して行うことができるよう、スケジュールを立てましょう。

まずは職業訓練校のラインナップが毎月ハローワークから公表されていますので、通いたい講座があるかどうかと、その講座の「見学日(説明会)」「申込期限」「開講日」を調べてみましょう。

ポイント3. 職業訓練校への申込書では「早く就職したい」ことを伝える

職業訓練校の選考に面接はなく、書類で全てが決まるということは前段で説明しました。つまり書類が全てです。

しかし、ここでうっかり「キャリアアップのため」なんて書いてはダメ なのだそう。前向きでしっかり学んでくれそうだ、などと高評価されることはないようです。

私が職業訓練校申込時に、実際にハローワークで指導いただいた内容は、以下。

  • 職業訓練校は、あくまで「職業を変えたい」人向け。
  • だから、「キャリアアップ」とは書いちゃダメ。
  • 職業訓練校は、「いまの経歴とスキルでは仕事が見つからなくて困っている」人のためのもの。
  • だから、「早期就職を目指す」とアピールすべし。

まとめると、「いまの経歴とスキルでは転職活動がうまくいかないので、職業訓練校に通って専門スキルを身につけることで、早期就職を目指したい」というのが模範的な申込書の書き方とのこと。

ハローワークで、ここまで丁寧に書き方を指導してくださるとは、恵まれていたと思います。講座の志望理由など、フリーに記入する欄については、下書きを持って行ったら添削までしてくださいました。

「添削するから持ってきてもらってもいいですよ」と申し出てくださる親切なスタッフさんに担当いただき、こんなコツもあるのか!と目から鱗だったわけですが、大勢に対応するスタッフさん全員が、そんな風に言ってくださるわけではないと思うので、自分から「添削してもらえますか?」と聞いてみるのもアリだと思います。

ちなみに申し込み時には、顔写真や返信用も切手と封筒も必要なので、必要なものを調べて予め準備して行くと良いでしょう。忙しいワーキングママ(もしくは、パパ)だからこそ、二度手間は予防したいですよね。

職業訓練校の「意外な」メリット

職業訓練校は、テキスト代やデータ保管に必要なUSBなどのメディアを買う以外には、講座料は無料です。通学期間は3ヶ月、6ヶ月などさまざまですが、基本的には通学中は失業給付を受給できるようです。通学にかかる交通費も支給されるとのことでしたので、生活面でも安心ではないでしょうか。

保育園も継続でき、専門スキルも身につく。私は結局通わなかったのですが、とても良い制度だと思いました。

いまの職場が辛すぎる、先が見えない、という理由で転職を考えているならば、選択肢の一つに加えてみてはいかがでしょうか。

小1の壁にも効果的?

「子どもが小学校に上がるタイミングで働き方を見直したい」という人には、さらによいタイミングかもしれません。

例えば9月末退職→10月から3ヶ月の訓練校に通う→1月から3月で求職→3月末で保育園を卒園(保育園のことを気にせずに仕事を選べる)とすれば、4月の段階で希望の働き方ができる仕事に就くことも目指せるし、4月の時点で新しいお仕事が決まっていなくても、子どもの通学の様子を見守りながら仕事を調整することも可能になります。

職業訓練校に関する豆知識

ちなみに、職業訓練校への申込から選考合否の発表までは2〜3週間です。合格したら、指定の「入学式」に参加しないといけないので要注意です。(欠席だと、合格取り消しになるらしいです。まだ退職していない場合には、またまた有給が必要になりますね。)

職業訓練校の講座は、基本的には毎月新しい講座がスタートするようです。講座数が多いのは7月や10月。8月などは講座数も少なくほとんど事務系。このように開講の傾向もあるようです。

職業訓練校という道を選ぶにしても、どういうスキルを身につけたいか、またそれはなぜかを明確するのが、転職の第一歩ですね。

そして、ぜひ職業訓練校で受ける講座について、ご家族でも話し合ってみてください。長期的にどんな仕事、どんな働き方をしていたいと考えているのかを家族で話し合い、「家族のキャリア戦略(ファミリーキャリアプラン)」を立ててみましょう。

ワークショップも定期開催していますので、ぜひご参加ください。

「家族のキャリア戦略会議」vol1 を開催しました。

互いのキャリアに対する考え方をきちんと説明して、互いに理解を得ることができたら、とても心強いと思います。また、子どものキャリア教育にもポジティブな影響が生まれると思います。

職業訓練校に通ってキャリアチェンジしたいと考えておられる方の中で、今後のキャリアの方向性や、家族でキャリアを話し合うことが難しいなど、お悩みがある方は、キャリア相談も承っていますのでお気軽にご連絡くださいね。

 

『Becoming』ではキャリア相談を承っております。
お仕事や就転職のお悩み、ワークライフバランス、女性のキャリア開発など、
お一人お一人の悩みに寄り添い伴走させて頂きます。