キャリア相談事例 201802

先週、とても嬉しいご報告をいただきました。昨年、キャリア相談をお受けしていたクライアントから、近況報告をいただいたのです。「満足のいく結果をご報告できて嬉しいです」と書かれたメールに、心がじーんとあたたかくなりました。

Mさんと初めてお会いしたのは、昨年の6月です。Mさんは秘書として顧客のサポート業務にたずさわっている、という20代前半の女性。英語もご堪能らしく、初回面談では英語でメモを取られている姿が印象的でした。

新卒で入社して年月が浅いためか、転職活動を始めてエージェント(人材紹介会社)に登録するも、希望しているマーケティングやPRなどの職種は紹介されず、現職と同じく秘書や事務職、カスタマーサポートのお仕事ばかり紹介される、とお悩みをお持ちでした。

未経験から希望の職種へ転職などできるのか、正社員の現職を辞してまで何のために転職したいのか、これからどんなキャリアを築いて行きたいのか・・・。4回のキャリア相談を経て、さまざまなことを話し合いました。

ご相談当初は、「今の環境が嫌だ」「職場の人間関係、労働条件など、環境さえ変われば」と思っていたそうですが、ご相談の回数を重ねるごとに、「人としてどうありたいか」「自分がどうしたいか」を考えるようになった、とのちに言っていただけたことは嬉しかったです。

「サポートだけではなく、自分が主体的に動けるようなキャリアを作れる場所へ移りたい」と、お考えが変わっていった姿は、私も毎回のご相談を通じて感じていました。

最終的には昨年秋、憧れていらっしゃったアパレル企業のMD(マーチャンダイジング)チームへ未経験からジョインすることができたのですが、実は派遣スタッフとしての転職でした。

派遣スタッフとしてMDチームにジョインし、その後のパフォーマンス次第でヘッドカウントが取れれば、正社員へのコンバードも可能という契約ではあるものの、入社直前の最後のご相談時には、「確かにすごくリスキーだと思うしいまでも怖い」とおっしゃっていました。

そんなMさんから、「正社員のオファーをいただけた」とのご報告。転職時に、はやく正社員になりたいと願っていらっしゃったことを存じていただけに、大変嬉しい一報でした。

聞けば、せっかく希望のポジションについてお仕事をしているにもかかわらず、派遣スタッフという立場がネックになって、先の見えない不安を感じていたというMさんは、ジョイン6ヶ月にして「次回契約更新をしない」と派遣先に伝えたのだそう。

並行して転職活動をするなかでは内定した企業もあり、ご自身の市場価値を確認できたり、ご自身に合う企業風土とはどんなものかという自己理解も進んだといいます。

そんな風に、あくまでご自身のキャリアのために何を優先したいか、自分軸で考えて行動に移せるMさんだからこそ、派遣先から「辞めないで欲しいから正社員に」というオファーを引き出せたのではないでしょうか。

女性はライフイベントによってキャリアが左右される局面に悩む時期が少なくありません。

Mさんのように、社会人経験がさほど長くはないうちから、「ご自身で考え、動くことで、新たな機会を切り開いてゆく」という”スキル”を身につけることができれば、これからのキャリアもきっとご自身で切り開いていくことができるだろうな、と頼もしく感じています。

『Becoming』ではキャリア相談を承っております。
お仕事や就転職のお悩み、ワークライフバランス、女性のキャリア開発など、
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