【図解・要約】LIFE SHIFT(ライフシフト)「4つの要点」まとめ

人生100年時代を生き抜くための指南書として注目を集める本「LIFE SHIFT(ライフシフト)」。家族のキャリア戦略(ファミリーキャリアプラン)をたてるうえでも、家族で目線を合わせるのにとても役立つ本です。4つの要点を図解・要約し、まとめました。

LIFE SHIFT(ライフシフト)を要約すると・・・

LIFE SHIFT(ライフシフト)は、2016年に発売された「人生100年時代の人生戦略」を示した本です。同年10月、出版記念イベントに来日した共著、リンダ・グラットン氏は、政策会議「人生100年時代構想会議」にも有識者として参加しています。

LIFE SHIFT(ライフシフト)を要約すると、これからは無形資産の価値に目を向け、長く現役として活躍できるよう、自助努力して行こうということ。

その背景にある事情とは

・寿命が伸びる

・テクノロジーが進化する

・人口が爆発的に増える

・環境問題

老いても健康に過ごせる期間が長くなる一方で、就労環境やビジネスモデルは劇的に変化し、社会保障制度も見直さざるを得ない。生きる環境が劇的に変化していくわけだから、生き方を見直し、豊かさとは何かを再定義していくべきだ、というわけです。

そのヒントとして、いくつかの有益な観点が提供されているのがLIFE SHIFT(ライフシフト)。本記事では、その要点を4つ、図解とともに紹介します。

LIFE SHIFT(ライフシフト)の要点1. マルチステージへの移行

LIFE SHIFT(ライフシフト)で最も重要なポイントは、「3ステージから脱却し、マルチステージの人生を歩もう」ということです。2016年の発売直後、著者のひとりリンダ・グラットン氏が来日した講演でも、マルチステージの重要性を強調していらっしゃいました。

これまでは、学生・会社勤め・老後という3ステージの人生を歩むことが一般的でした。しかしこれからは、寿命が伸び100歳まで生きる人生が当たり前になってきます。働く期間が長くなることを想定すると、「1社に雇われて働く」以外の働き方を選択しながら、キャリアを構築していくことが必要になるのです。

新たな3つの選択肢とは?

マルチステージを構成する、新たな3つのステージが登場します。それは、「エクスプローラー」「インディペンデント・プロデューサー」「ポートフォリオ・ワーカー」の3つ。それぞれの特徴は下記のとおりです。

エクスプローラー

自分を日常の生活と行動から切り離して世界を探査し、自分の好きと得意を発見していくステージ。

インディペンデント・プロデューサー

職を探す人ではなく、自分の職を生み出すステージ。事業を売却し成功することより、ビジネスの活動自体が目的であることが多い。

ポートフォリオ・ワーカー

異なる種類の活動を同時に行うステージ。頭の働かせ方と仕事の仕方を状況ごとに柔軟に切り替えるスキルが求められる。

LIFE SHIFT(ライフシフト)の要点2. 移行期間の過ごし方

 

ステージを変えるためには、移行期間が必要です。これまでの3ステージの人生においても、1社を退社して、次の会社に入社するまでにリフレッシュ期間を設けたり、留学や放浪などでインプットを強化する人もいたかと思います。

しかし、マルチステージの人生における「移行期間」とは、より戦略的な位置づけになります。長年の心身の疲れを取り除くことも大切ですが、エネルギーの再補充だけで移行期間を過ごすことはおすすめできない、と本書は指摘しています。

仕事から一時的に離れることで、スキルや知識が劣化したり、人的ネットワークを失うリスクがあるためです。次のステージをより充実させるためには、「自分のリ・クリエーション(再創造)」が必要。つまり、無形資産の構築に重点をおくべきなのです。それでは、無形資産とはどのようなものでしょうか?

LIFE SHIFT(ライフシフト)の要点3. 「無形資産」とは?

LIFE SHIFT(ライフシフト)がマルチステージ人生とともに、その必要性を強調しているキーワードが「無形資産」です。本書では、「生産性資産」「活力資産」「変身資産」という3つの無形資産が提示され、その全てがマルチステージを生きるために必要な資産であることを伝えています。

これまでは、有形資産をより多く持つことが成功の証でした。金融資産、不動産資産、社会的な地位などです。もちろんこれらは重要ですが、有形資産の構築だけにとらわれていては、長い人生が立ち行かなくなるというリスクを知っておくべきでしょう。3つの無形資産の特徴は下記のとおりです。

生産性資産

生産性向上・所得増・キャリアアップに役立つ資産。スキル・知識や仲間、評判などの社会的評価など。

活力資産

肉体的・精神的健康と心理的幸福感を得るための資産。心身の健康、健康的な生活、友人、家族、愛など。

変身資産

人生100年時代を生きるなかで迎える、大きな変化(AI化、スマート化、デジタル化などテクノロジーの進化、世界的人口増加、環境問題、宇宙開発…)に適応して、自らを変化させていくための資産。十分な自己理解、多様な人的ネットワークなど。

LIFE SHIFT(ライフシフト)の要点4. 時間とお金の使い方を見直そう

LIFE SHIFT(ライフシフト)では、3ステージから脱却してマルチステージの人生を歩むこと、そのためには無形資産の構築が不可欠であることを述べていますが、そのためにはお金と時間の使い方を見直す必要があることにも言及しています。

お金の使い方については、次の2つのポイントを意識してみてはいかがでしょうか。

金融リテラシーを向上し、お金に対する自己肯定感を高めること。そして、株の運用や生活コストの削減など、実生活においてセルフ・コントロールを行い、お金に対する自己主体感を高めることです。

時間の使い方については、次の2つのポイントをご紹介したいと思います。

余暇時間を増やし、自己のリ・クリエーション(再創造)を行うこと。いま話題の副業や学び直しなどはこれに当たるでしょう。もう1つは、社会が求める「時間の使い方」を知り、人生100年時代における人生の時間配分を決めることです。

高収入の人の方が労働時間(拘束時間)が圧倒的に長い、ということはよく知られています。また、SNS疲れという言葉に代表されるように、無意識的に可処分時間が取られてしまっていることなども見逃せません。

社会が求める(社会に帰属することで従わされている)「時間の使い方」を改めて意識し、自分が本当はどのように時間を使い、何歳の時にどうなっていたいのかを思い描いてみることが大切なのです。

人生100年時代の家族のキャリア戦略の在り方とは?

LIFE  SHIFT(ライフシフト)の終章では、家族の在り方についても変化が起きることを知らせています。

結婚してパートナーや子どもを持つことが、自己の可能性を狭めるという不安をお持ちの方や、実際にそのように感じている方は、ぜひ読んでみて欲しい1冊です。

短期的には、自分のやりたいことができない、家に拘束されていると窮屈に感じるかもしれませんが、家族でLIFE  SHIFT(ライフシフト)について話し合い、家族のキャリア戦略を長期的に考えていくことで、それぞれが地に足のついたキャリアプランを描くことができるのではないかと思います。

『Becoming』ではキャリア相談を承っております。
お仕事や就転職のお悩み、ワークライフバランス、女性のキャリア開発など、
お一人お一人の悩みに寄り添い伴走させて頂きます。
「家族のキャリア戦略(ファミリーキャリアプラン)」にご興味のある方、
ぜひ一度お会いしてお話しましょう!