2020年12月、初の著書となる「水中ドローンビジネス調査報告書2021」がインプレスから発行されました。インプレス総合研究所の皆様と力を合わせて、黎明期の水中ドローンの最新動向をまとめられたことを嬉しく思います。
本書では、水中ドローンの定義から、活用が進むフィールドや事例、有用性、課題、市場規模、プレイヤー、機体、最新動向まで、多角的に情報を整理してまとめました。
数年前からドローンに関する取材を重ねるなかで、さまざまな出会いがあり、今回は本書の調査・執筆をお任せいただく運びとなり、ご縁の不思議を実感しています。
また、学びの大変多いお仕事でした。水中ドローンの活用が見込まれるのは、「海洋土木建築」「インフラ・設備点検」「水産業」「公共(遭難救助や災害調査)」「環境調査」(プレスリリースより引用)の5分野。領域がとても幅広く、「ドローンビジネスに携わることは、社会をより深く知り、よりよくするために働くことだ」と、改めて痛感しています。
水中ドローンの世界に深く入っていくことで、個人的にも変化がありました。水産資源や環境に対する意識が変わり、海洋国家で育つ子どもたちの海離れにも問題意識が芽生えました。
本書では、水中ドローンの市場規模は2020年の20億円から2023年には38億円に、販売台数は2020年の3,000台程度から2023年には8,000台弱に成長すると試算しています。
これから水中ドローンの世界もさまざまな変化が起こる中、メディアやリサーチの立場で関わっていくうえで、どのような視点で情報をまとめていくのか、襟元をただして臨まねばと思います。
それにしても、100ページ以上書いたのは、とてもよい経験になりました!脱稿後1週間は抜け殻でしたが、どっぷり1つの案件に入り込んで書き上げるのは楽しかったです。
年末年始は10日ほどゆっくり過ごして英気を養い、「今度はファミリーキャリアで書籍を作りたい!」と新たな目標も。。2021年は、楽しいと思えるお仕事を引き続き貪欲に手がけていきたいと思います。