ファミリーキャリアであゆんでいこう vol.1 総論:夫婦で話すフレームワーク 9つ

「家族としてのキャリアについて相談したい」「ファミリーキャリアについてコンサルティングしてる人っていそう」と、お問合せくださる共働きご夫婦の方が少しずつ増えてきました。本連載ではファミリーキャリアとは何か、夫婦でお互いのキャリアを話し合うための9つのフレームワークをご紹介します。

なぜいま、ファミリーキャリア?

連載初回では、ファミリーキャリアとは何か、共働きご夫婦でキャリアを話し合うための各フレームワークの概要と目的などをざっくりとご紹介します。

その前に、「なぜいま、ファミリーキャリア(家族としてのキャリア)なのか?」を考えてみたいと思います。

・・・

2020年4月から6月、新型コロナウイルス感染拡大防止のため緊急事態宣言で発令され、改めて家族との関わりや今後の働き方について考えたという方は少なくないようです。

「家族揃って食事を作って食べるって、こんなに幸せなことだったんだ」

数十年に渡りバリバリ働きキャリアを構築されてきた女性から、こうした発言が飛び出したのを聞いたとき、「時代は変わった」と感じました。

とはいえ、リモートワークになろうが遠隔学習が浸透しようが、夫婦がともにキャリアを諦めず、家族が揃って食事をする日常を「続ける」ためには、一定の努力が必要です。

そのヒントになればと「【図解】共働き夫婦が「家事育児分担」を円滑にする秘訣」という全10回の連載記事では、可処分時間に焦点を当てた家族との関わり方を紹介したのですが、こんな感想をいただいたのです。

 

  • 時間の使い方は手段であって、本質的な解決にはならない
  • お互いのキャリアを応援するのが前提

 

そうですよね。おっしゃる通り。

本連載では、家族がお互いのキャリアを応援しながら関わっていくために、私自身が体験したワークショップなどを返ってフレームワークに落としてみたものを9つ、ご紹介したいと思います。

「そもそも互いのキャリアを尊重する」きっかけにして頂ければ幸いです。

 

ファミリーキャリアとは

ファミリーキャリア(家族としてのキャリア戦略を描くこと)とは。

一言でいうと、「家庭を自己実現のプラットフォームにする」ことだと考えます。

図にすると、こんな感じ。

お互いに、なりたい姿などをオープンにして話しあうことで、相手を通じて自分自身に改めて気づいたり、お互いの補完性を見つけていくことが鍵となります。

 

・・・

自分自身はもちろん、家族のうち誰もがキャリアを諦めない。

お互いがみんなの「なりたい姿」や「がんばりたいこと」を把握していて、お互いにメリットがあるように考えて行動する。

そのような関わりを通じて、心身の健康が保たれ、安心して目標に向かって邁進することができれば、とても幸せだなと思います。

 

また、夫婦がお互いのキャリアについて話し合い、互恵的に関わっていくことで、

  • 家事育児分担の不公平などをはじめとした衝突を避けられる
  • 夫婦揃ってキャリアもプライベートも充実感を得られる
  • 子どもが自身のキャリアや将来を肯定的に捉えるようになる

などのメリットがあるのではないでしょうか。

 

キャリアとは、轍。「歩んできた道」そのものです。

仕事、地位、収入など職業に関わることから、副業、ボランティア、学び、趣味、余暇など、人生を豊かにしてくれることすべてについて、家族と話し合えたらよいですね。

 

それでは、本連載で紹介していく9つのフレームワークについてご紹介します。ここでは概要と目的をざっくりお伝えしますので、取り組んでみたいフレームワークがあれば各記事で詳細をご確認いただければ幸いです。

現在(いま)のことをもっと知ろう

  • ライフライン

・概要:これまでの人生(あゆみ)をトータルで振り返る。

・目的:現在の状態や、大事にしてきた価値観、なりたい姿を理解する。

・詳しい記事は>>こちら

  • 強みとは

・概要:「好きで得意なこと」を発見する

・目的:何を探究することが自分にとって幸せかを理解する。

・詳しい記事は>>こちら

  • RIASEC

・概要:6つのパーソナリティタイプから職業選択について考える

・目的:どんな仕事に適性があるのかを知る。

 

  • 果たすべき役割と時間の使い方

・概要:親として、職業人として、など役割ごとに時間の使い方を可視化する

・目的:本来、どのように時間を使いたいと思っているのかを明らかにする。

家事育児の戦力を見直そう

  • シュロスバーグの4S理論

・概要:「出産・育児(あるいは介護)」という転機における現状を可視化する。

・目的:家事育児をよりよくするための戦略を、家族単位で描く。

 

  • 5つの夫婦モデル

・概要:夫婦を5つのカテゴリに分けて、それぞれのメリデメを理解する。

・目的:どの夫婦モデルで、いつくらいまで過ごすのがよいかを描く。

これからのことを話し合おう

  • 意思決定タイプ

・概要:意思決定における傾向を知る。

・目的:自分の特徴、お互いの違いや補完性を理解する。

  • リスクテーキングタイプ

・概要:リスクの取り方について傾向を知る。

・目的:自分の特徴、お互いの違いや補完性を理解する。

  • キャリアニーズの可視化

・概要:中長期/短期、インプット/アウトプット の4象限で、何をしたいかを可視化する。

・目的:自己実現の道筋を具体的にする。

 

各フレームワークの詳細や、ダウンロードしてお使いいただけるワークシートは各記事でご紹介していく予定です。

2021年1月末までに更新したいと思っています。気になる方は、また覗いてみてくださいね♪

 

※本連載の内容は、bosyu「夫婦でキャリアを支え合うためのメンタリングします」で口頭でお伝えする内容と重複します。

 

–連載記事一覧–

・vol. 2 フレームワーク(1)ライフラインチャート

>>こちらに掲載しました

・vol. 3 フレームワーク(2)強みの見つけ方

>>こちらに掲載しました

–今後の記事掲載予定–
・vol. 4 フレームワーク(3)RIASEC:1月18日(月)掲載予定
・vol. 5 フレームワーク(4)果たすべき役割と時間の使い方:1月19日(火)掲載予定
・vol. 6 フレームワーク(5)シュロスバーグの4S理論:1月20日(水)掲載予定
・vol. 7 フレームワーク(6)5つの夫婦モデル:1月21日(木)掲載予定
・vol. 8 フレームワーク(7)意思決定タイプとリスクテーキングタイプ:1月22日(金)掲載予定
・vol. 9 フレームワーク(8)キャリアニーズの可視化:1月23日(土)掲載予定
・vol. 9 フレームワーク(8)キャリアニーズの可視化:1月24日(日)掲載予定