書籍「仮想通貨革命で働き方が変わる」:ブロックチェーンで起業やフリーが容易に

ブロックチェーンという最新技術が話題になって久しいです。ビットコインなどの仮想通貨に採用されている技術で、セキュリティの信頼性が非常に高いことで知られています。

本書は、このブロックチェーンという技術が、働き方を大きく変革するということを示唆する、大変面白い内容でした。

多様な働き方を予測し、適合していくのに知っておくと良い良書だと思いますので、非常に印象的だったポイントを2つに絞って紹介したいと思います。

 

ブロックチェーンがマイクロペイメントを可能にし、起業やフリーランスが容易になる

端的にいうと、ブロックチェーンという技術により仮想通貨が台頭することにより、資金調達や委託料の支払いに仮想通貨が使われるようになるということです。

現在は、お金のやり取りは金融機関を通して送金するか、クレジットカードが利用されています。しかしこれは手数料が高いため、少額の取引では利用しづらい側面があります。

仮想通貨を使えば、(細かい説明は省きますが)手数料がグンと下がるため、マイクロペイメント、つまり少額の取引がしやすくなるのです。

そうなると少額の仕事でもアウトソースしやすくなったり、(すでにICOという手段が確立されつつありますが)資金調達も促進されるため起業しやすい社会となります。

つまり、起業したりフリーで働ける仕事が増えるということです。

企業勤めだけが全てではない社会が、ブロックチェーンという技術によって実現されようとしている。

これは、柔軟な働き方を目指すのであれば、頭に入れておいた方が懸命でしょう。副業やフリー転向への機会を掴みやすくなるでしょう。

ブロックチェーンにより、中央集権的な組織を通さないシェアリングエコノミーが実現する

シェアリングエコノミーという言葉を聞いたことがある方は多いと思います。

個人が持つ資産を、自分が使わないときは他者に提供したりして共有(シェア)しようという社会です。

わかりやすい例としてよく紹介されるのは、AirBnBなどの民泊(住居をシェアする)やUber、滴滴出行などのライドシェア(車をシェアする)、mobikeなどのシェアサイクル(自転車をシェアする)など。

これらは、現在、サービス提供者は運営会社に情報を登録し、利用者も運営会社に手数料を支払ってサービスを利用する、運営会社がいわば中央集権的な存在として”君臨”しています。

しかし、これらのシェアリングエコノミーにブロックチェーンという技術が活用されることで、管理者が不要となり、運営会社すら淘汰され、純粋に個人間の資産シェアの社会が実現するというのです。

シェアリングエコノミーがさらに進化する世界。何年後にやってくるのでしょう。

まとめ

私は文系なので技術の話はなかなか理解が進まず苦労しているのですが・・・

嫌でも社会や産業の構造は、技術によりどんどん変わっていきます。全て理解するのは絶対に無理って思うのですが、せめて「どう変わるのか?」と好奇心を持って、情報を集めたり、自分なりに予測することが大事な気がします。

いまは「ブロックチェーンで生活様式や働き方に大変革が起きる!」と感じていますが、ブロックチェーンも実は技術的に完全にセキュアとは言えないそうです。

そうなると、技術革新がどう進むのか、それが産業にどう活用されるのか、100%予測がつく人など誰もいない。そんな時代です。

技術革新の動向、産業店様への動向、また日本だけではなく世界規模でどういった動向があるのか、アンテナを貼って、生き方・働き方を設計していく必要があるのでないでしょうか。

『Becoming』ではキャリア相談を承っております。
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