連載【共働き夫婦「家事育児の分担」を円滑に】はvol.10で最終回。人生の終わりに、何を思い出したいか、ということについて考えてみました。
共働き夫婦がともにキャリアを諦めず、また家族みんなが笑顔で過ごすためには、1日の時間の使い方に焦点を当てて、家事育児分担の折り合い点を見つけていく方法が、最適だと思っています。
そのためには、まず「家族のありたい姿」をイメージして、話し合うことから。
でもそれって、人生の終わりに、何を思い出したいかという「逆算」なのかもしれません。
人生の終わりに、何を思い出したいか
vol.9でお伝えしたように、
「毎日の食卓を思い出にする」に取り組み続けて、1年以上経ちました。
続けるなかで実感するのは、
子どもが15歳になるまで、朝夕のご飯を毎日1時間ずつ、家族みんなで食べたとしても、10,000時間くらいしか一緒にいられないということ。
100歳まで生きるとして、それって、生きてる時間の1%しかない。
実際には、1回の食事に1時間もかけていなくて、正味30分程度だから、もっともっと1%より少ないはず。
でも、いつか死ぬ時に私が思い出したいのは、こういう時間を過ごしたことだろうと。
いらないものを手放す
私がこのような考えに至ったきっかけは、「人は死ぬ時に後悔する」という記事を、たまたま読んだことかもしれません。
自分に正直に生きればよかった、幸せを諦めなければよかった、働きすぎなければよかった、愛する人に「ありがとう」と伝えなかった、、、
臨終を迎えた多くの人が抱くという、こういう後悔を、できる限り減らしたいな・・・と思いました。
キャリアとは「轍(わだち)」という意味で、
収入や社会的な立場など、仕事やビジネスに関するものと捉えられがちですが、キャリアとは「歩んできた道そのもの」を指します。
目標を立てて、あれもこれもと手に入れて、自己実現を果たしたり、他者や世の役に立つことができれば、とても嬉しいし刺激的なことで、そのための努力は大切だと思いますが、
ときには自らの佇まいを見直して、「いらないもの」を手放すことで、本当に大切にしたいことが無常のなかに際立ち、自分の歩みを愛しく思えるものなのではないでしょうか。
共働きの家事育児分担について、ずっとあった違和感や、家事育児とキャリアの両立をどのような視点で捉えるべきか・・・
まだまだヒヨッコながら考えきたことを、コロナウイルス感染拡大防止のための外出自粛で、しっかりとまとめる時間を取ることができたことは、1つの節目になりそうです。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
▼連載初回では、「共働き家事育児」の総論(まとめ)を図解しています。
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