デュアルライフ(2拠点生活)で見つけた、子育てとわたしと仕事のあり方(1)

2019年4月から12月まで、東京と福島県会津若松市の、デュアルライフ(2拠点生活)を体験しました。そこから見つけた、子育て、わたし、仕事についての発見と、2拠点で暮らすメリット・デメリットをまとめてみました。第1回は、デュアルライフ(2拠点生活)のきっかけと、家族のキャリアとして決断に至るまでをついて書きました。

デュアルライフ(2拠点生活)のきっかけ

  • 夫:会津若松でお仕事の機会を得た
  • 子ども:新しい保育園にも行ってみたい
  • わたし:2拠点生活、やってみたい

最初のきっかけは、夫が勤める会社が、会津若松でお仕事したい従業員を多数募集したことでした。

「スマートシティプロジェクトという、新たな取り組み。少しでも関わりを持てるなら、夫のキャリアにプラスになる。」

そう考えた私は、夫の転職時と同様に、嫁ブロックならぬ”嫁アタック”。(笑)

東京と会津、行ったり来たりか、あるいは移住してしまうか。それすら曖昧な状況に、「家族に負担がかかる」と遠慮がちな夫でしたが、まずは子ども(当時5歳になりたて)も一緒に、”家族のキャリア戦略会議“をひらきました。

(・・・といっても、ご飯を食べながら、話しただけですが。。)

お父ちゃんのキャリアを、一緒に応援しよう

まずは、「行くなら、いきなり完全移住するより、行ったり来たりして、土地に慣れよう」ということは夫婦で合意しました。

論点は、2つ。

  • 会津で保育園に子どもを預けられるか
  • どういう過ごし方なら、私の仕事に支障がないか

「一時保育」なら、地方の保育園を利用できる

東京都の保育園に在籍しながら、地方の保育園を利用できる?

調べたところ、やはり2つの保育園に在籍することは不可能でした。完全に移住するわけではないため、住民票を動かす予定はありません。住民票がある地域でなければ、認可保育園には申し込みができないことが分かりました。

また、できれば通い慣れた東京の保育園のお友達と一緒に卒園したいという気持ちもあり、「一時保育」の道を探ることに。

最初にしたのは、会津での夫の職場の住所を調べ、そこに徒歩で通える場所に住む前提で、近隣にある一時保育を受け入れている保育園をチェックすること。

土地勘が無いながら、徒歩何分かかるか調べ、ウェブサイトに載っている画像や言葉をもとに、「ここなら安心して預けられそう」と思える保育園をいくつかピックアップしました。

保育園に電話をかけて、事情を話して一時保育についてご相談してみたところ、東京での暮らしと同じく朝9時〜夕方5時くらいまで、週3〜4なら保育可能そうだということが分かりました。

電話での応対は、いずれの保育園もとても優しく、とても安心し、新生活にワクワクしたことを覚えています。(後述しますが、このワクワクは期待通りでした!)

東京で在籍している保育園と、会津での一時保育、ダブルコストにはなってしまいます。そこは、希望する生活を実現するため、妥協しました。

遠隔で可能な業務だけを、会津に持って行く

週3〜4日、子どもを預けることができるなら、私の仕事もまあまあ続けられそう。

幸いにも、ライターのお仕事は取材さえなければ、遠隔でもどこでもできます。キャリア相談やワークショップも、オンラインでの実施が増えて来ていました。

「会津滞在期間は、取材した案件の執筆、オンライン対応に徹する」ことができるよう、スケジュール調整するとして、毎月1〜2週間なら会津でお仕事することが可能。そう結論付けました。

会津では、夫の職住近接を実現できます。これは、東京では難しいですが、めちゃめちゃよいですね。

「最悪、私だけ先に東京に戻って、夫が会津でワンオペして乗り切ってもいいね」
「早朝や夜に、私が近くのカフェで残務終わらせたりしてリカバーできれば大丈夫かも」

職住近接の暮らしをベースに、色々なアイディアが出たのは心強かったです。(エリアにもよるかもしれませんが、)地方暮らしならではですね。

子どもも交え、ファミリーキャリアミーティング開催

夫と私、色々考え、調べ、話し合って「なんとかいけそう」となった段階で、「子どもにも意見を聞こう」となりました。

父母ふたりで話し合うなかでは当然、会津での暮らしが子どもにどのような体験をもたらすのかを、とても重要なこととしてリサーチしていました。

東京の保育園との違いや、会津地方の文化や歴史なども、付け焼き刃ながら色々と調べたりして、「よさそう」とは思っていました。

けれども、勝手に決めてしまうのは、嫌だなあと。子どもにも、選択肢がある状態で、デュアルライフ(2拠点生活)をするかしないか、みんなで決めたかったのです。

子ども、5歳1ヶ月。

判断力など無い、とお考えの方もいらっしゃるかもしれませんが、話し合ってみると、彼なりの重要事項が見えて来ました。

まず最初に、伝えたことは、この3つです。

  • デュアルライフ(2拠点生活)を検討していること
  • 父の仕事の幅を広げられるチャンスだから、できれば家族みんなで応援したいと思っていること
  • 嫌だったら、嫌だと言ってもいい(拒否権がある)ということ

それから、会津にはどんな保育園があるのか、話して聞かせました。

お昼ご飯は、自分たちで配膳して食べること。お昼寝はしてもしなくてもよく、自分で選べること。保育園の近くに川があること。縦割りではなく、4〜6歳が同じクラスで過ごすこと。

などなど・・いま通っている保育園とは、どんな風に違うか、調べたことを伝えてみました。子どもには、「そんな保育園もあるのか!」と新鮮な様子でした。

東京と会津の保育園、異なる体験をできることや、新しい環境で過ごすことは、父の仕事の都合だけではなく、「子ども自身にとっても、とてもよい経験になると思っている」ということも伝えました。

  • 新しいおもちゃで遊べる
  • 新しいお友達ができる
  • お昼ご飯を自分でついで食べれる

彼なりに、興味を持ったのは、この辺りのワクワクでした。「おもちゃ?」「自由な配膳?」そこかあ〜(笑)という発見は面白く、子どもなりに自分にもたらす影響を考えているんだなと、妙に納得しました。

それから、行ったり来たりの移動で疲れたり、新しい環境で心が疲れてしまうことがあったら、毎日無理に通わなくても、少しずつ慣れて行ったらいいということや、やっぱり東京がいいと思ったら、会津には行かなくてもいい(その場合は父が会津に行っている間は母と東京で暮らす)ということも話し合いました。

最終的に、家族3人で合意できたことは、「お父ちゃんのキャリアを、家族みんなで応援しよう」ということ。

家族の誰かのキャリアを優先することは、ほかの誰かが自分の何かを後回しにしたり我慢するという側面がある一方で、そのまま暮らしていたら出会わなかった新たな出会いや学びを得る機会にもなると思います。

その度合いやタイミングが、我慢の限度を超えないよう、家族みんなで調整していくことが、家族のキャリアなんじゃないかなあ、とうっすら思えた、2019年1月の出来事でした。

第2回以降も、デュアルライフ(2拠点生活)を振り返って、子育て、仕事、両立、メリット・デメリットなどを書いていきます♪

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・わが家なりの「2拠点暮らし」

・デュアルライフ(2拠点生活)と子育て

・デュアルライフ(2拠点生活)とわたし

・デュアルライフ(2拠点生活)と仕事

・2拠点生活暮らしのメリット・デメリット

・デュアルライフ(2拠点生活)をこれから始める方へ