夫婦でキャリアを話し合うための「フレームワーク」8選

人生100年時代、夫婦が互いのキャリアを理解・応援し合うことは、これまで以上に重要になってきました。性別で役割を固定することなく、互恵的かつ補完的にキャリアを描くためには、まず「夫婦でキャリアを話し合う」ことから。今回は、そのために役立つ8つのフレームワークを紹介します。

夫婦でキャリアを話し合うことが重要な理由

夫婦でお互いのキャリアについて話し合い、理解・応援し合うことを、難しく感じる共働き夫婦は少なくないようです。特に子育て世帯の場合、出産・育児を機に働き方やキャリアに大きな変更を余儀なくされた女性と、これまで通りの生活や仕事を継続できる男性の間に、溝ができてしまうことも多いようです。

けれども、人生100年時代といわれるいま、夫婦でキャリアを話し合うことはこれまで以上に重要になってきています。

65歳で定年して余暇を過ごす、といったライフプランはすでに非現実的です。寿命が100歳になるとしたら、35年も”隠居生活”を送るなんて、想像できるでしょうか?

生きる期間が伸びる分、お金も必要になりますし、生きがいを得るためにも、できるだけ長く働いたがほうが賢明でしょう。

他方、テクノロジーは加速度的に進化しています。人間の仕事がコンピュータやロボットに代替されていくといわれています。

これまでとは違ったスキルを身につけるために学び直したり、これまでとは違った人脈を形成することは、人生100年時代を豊かに生きるための必須要件。

このような激動の時代だからこそ、夫婦や家族で互いのキャリアを理解・応援し合い、互恵的かつ補完的にキャリアを形成することが、よりいっそう重要になってきているのです。

人生100年時代を生き抜くための指南書として注目を集めるLIFE SHIFT(ライフシフト)は、ぜひ一度お読みいただきたい一冊です。

夫婦でキャリアを話し合うのに役立つ「フレームワーク」8選

(1)ライフライン

誕生からこれまでの人生を振り返って、楽しかった・よかった時期(+)とつらかった・苦しかった時期(ー)を曲線で描きます。その線の変化から、「なぜ楽しかったのか」「どうやって困難を乗り越えたのか」など、大切にしている価値観や、いまの自分を形成している重要な要素を明確にします。

(2)RIASEC(リアセック)

ホランドが唱えた六角形理論で、適職を知るための6つのパーソナリティの頭文字をとった言葉です。Realistic(現実的)、Investigative(研究的)、Artistic(芸術的)、Social(社会的)、Enterprising(管理的)、Conventional(慣習的)、6つのタイプごとに適する職業があるといわれています。

(3)一番の強みと保有スキル

人生経験が長くなればなるほど、できることは増えて行きます。けれども「一番の強み」として意識すべきは、「好き」かつ「得意」なこと。好き/嫌い、できる/できないの4象限に、保有スキルを割り振って、力を入れて継続的に磨くべき「強み」を可視化します。

自分の強みは、「好き」かつ「得意」から掘り下げて探そう。
http://becoming-you.org/career/archives/689

(4)キャリアニーズの可視化

キャリアのためにやりたいと考えていることを、短期/長期、インプット重視/アウトプット重視 の4象限で整理し、目標期限と優先度を明確にします。これにより、何を差し置いても優先すべき事項と、長期的に継続して努力すべき事項を区別して、時間の使い方や互いのサポートのあり方を冷静に考えることができます。

(5)人生100年時代に意識すべき「6つの役割」と時間

労働者、家庭人(子・妻・嫁)、家庭人(親)、学び、市民、再創造の6つの役割のなかで、どの役割にどれくらいの時間を割いて、どのように演じたいと思っているのか。一人の人間を役割の集合体とみなし、ありたい姿を可視化するフレームワークです。

(6)意思決定タイプ

何らかの意思決定をするとき、どのような考え方の傾向があるかを「自己理解」と「自己の置かれた状況への理解」の2軸から4タイプに分類した、カーニーの理論です。混乱型、直感型、依存型、計画型があります。例えば、直感的に物事を決定・選択する妻と、じっくり考えてから決断を下す夫、などタイプが違う場合、お互いにイライラしてしまうこともあるのではないでしょうか。

(7)リスクテーキングタイプ

リスクの負い方にも4つのスタイルがあるといわれています。成功祈願型、安全型、逃避型、複合型です。意思決定する際に、リスクについてどのように捉えるか。リスクを全く見ないで希望的観測で動くタイプもいれば、成功する確率が高いものしか選択しないタイプもいます。

(8)5つの夫婦モデル

シングル型、リード型、分担/交代型、並行型、補完型、5つの夫婦モデルについて、それぞれのメリット・デメリットを言語化します。同時に、現状どのモデルに当てはまるか、今後どのモデルに移行したいかを話し合うことで、互いの夫婦観やキャリア観についての理解を深めます。

5つの夫婦モデルについては、こちらの記事もご覧ください。

家族のキャリア戦略において、参考にしたい「5つの夫婦モデル」
http://becoming-you.org/career/archives/641

 

これからは「家族のキャリア戦略会議」をひらこう

夫婦でキャリアを話し合うことは大切だ、とは思っても、何から話し合ったらよいのか分からない、というご夫婦は多いのではないでしょうか。ましてや、子育てと仕事を両立する共働き世帯では、そんな余裕はないかもしれません。

そんなとき、自分はこういうタイプだなとか、相手はこういうタイプなんじゃないかなとか、考えてみたり互いの意見を少し聞いてみるだけでも、相互理解がググッと深まるのではないでしょうか。

夫婦でキャリアを話し合う一助になればとの想いで、「家族のキャリア戦略会議」をひらくお手伝いをしています。

詳細は、こちらのページで紹介していますが、人生100年時代の到来や、どのような備えが必要かを、キャリアの観点からお伝えしたあと、夫婦でキャリアを話し合うためのフレームワークを用いたワークショップを開催します。

キャリアコンサルタントが介在することで、夫婦がお互いのキャリアについて円滑に意見を伝え合える”場づくり”をいたします。ご興味がある方はぜひ一度お問い合わせください。

 

『Becoming』ではキャリア相談を承っております。
お仕事や就転職のお悩み、ワークライフバランス、女性のキャリア開発など、
お一人お一人の悩みに寄り添い伴走させて頂きます。
「家族のキャリア戦略(ファミリーキャリアプラン)」にご興味のある方、
ぜひ一度お会いしてお話しましょう!